テキストエディタ vi (=vim)の使い方

2022.09.06


viはシンプルで軽いテキストエディタです。
Linuxではたぶんデフォルトで入っている思いますが、デフォルトのviは、キーボードの矢印キーを押すと変なところにとんだりして使いづら かったりするので vim をインストールすると便利です。
debian系のディストリビューションでは sudo apt-get install vim
で一発でインストールできます。インストール後 viで起動するとvimが動きます。

使い方

1 起動


  vi  ファイル名

2 終了

(1)書き込んで終了
   ESCを押してコマンドモードにしてから :wq!
(2)書き込まずに終了
   ESCを押してコマンドモードにしてから :q!

3 モードの切り替え

 viエディタは文字を入力する入力モードと、入力をしないコマンドモードがあります。

 起動時はコマンドモードになっていて、そこから文字を入力するにはi, カーソルの右隣の位置か ら入力するコマンドはa
 もともとある文字を書き換えるモードは大文字のR
 
 ESCを押すとコマンドモードに戻る

ポイント
 文字の入力は、半角の i まはた a を押すと入力できるようになる。
 ESCを押すとコマンドモードとなって、文字の入力以外のことができる
  ※いずれもコマンドは半角で、大文字、小文字は区別される。

4 コマンドモードの機能

移動   
先頭の行に移 動 :1     3行目に移動 :3   n行目に移動 :n
     文末に移動 :$
          行頭に移動 0 行末に移動 $

削除       
一行削除 dd  3行削除    3dd n行削除 ndd
    
 一文字削除(xはいずれも小文字) x   3文字削除  3x   n文字削除 nx

書換   カーソルの位置を一文字書換 r

行番号表示 :se nu

検索   /検索文字列  次の文字列を探すには n

置換   行目から行目の範囲の文字列を変えるには
    :m,ns/検 索文字列/置 換文字列

 例 1行目から最終行までの間にあるjouhouという文字をjohoに変換 
           :1,$s/jouhou/joho

カット&ペースト
       n行バッファに(ク リップボードに取り込み)カーソルのある位置にペーストするには
    nyy
       ペー ストしたいところに移動して
    p


他のテキストファイルをカーソルの位置に読み込み
   :r ファイル名

保存して終了
     :wq!
保存しないで終了
     :q!

特殊な文字の扱い
 文字の前にバックスラッシュ\をいれる。
 例 100行目から200行目にあるbin/bashを/bin/bashに変換するに は
   :100,200s/bin\bash/\/bin\/bash