latex設定メモ

  2017.06.28
2017.09.17
2018.01.27
2018.09.26
2019.07.18

目次

buster(Debian GNU/Linux Ver10.0)でLatexをする設定めも。
1 インストールするパッケージ
2 使い方
3 補足
 (1)xdviでpdfが表示されない 
 (2)dviファイルからpdfへの変換
 (3)\documentclass{jarticle}でコンパイルエラー

1 インストールするパッケージ

# apt-get install  emacs24 yatex  ptex-base  xdvik-ja dvi2ps dvi2ps-fontdata-ja

ptex-base   アスキー版のtex  platex  jessieまではptex-bin というパッケージだった。
yatex 「やちょう」と読む
xdvik-ja プレビューに使うプログラム
dvi2ps   dvi を postscriptに変換するプログラム

※ ptex-base というパッケージが無いというようなメッセージが出たら
/etc/apt/sources.listのリポリトジの末尾にcontrib non-freeを書き加えて

deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ stretch-updates main contrib non-free
deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian/ stretch-updates main contrib non-free
apt-get update を実行する。


2 さらに次のパッケージもインストール

(1)xdvi で epsファイルが表示されないとき
  四角い枠になって絵が表示されない場合は  gv  をインストールする。
    xdvikのプリンターの設定(プリンタ名 epson PMA840S)

      printer の欄 ld   -d  PMA840S
      Dvips Options  -t a4


(2)dviファイルからpdfへの変換
  dvipdfmx   hogehoge.dvi  

 (3)\documentclass{jarticle}でコンパイルエラー
   auctex  パッケージをインストールして解決

 

3 使い方

(1) x-window 上で動かすには

 gnomeターミナルを起動して

$ emacs   document.tex &
  
    以下 M はmetaキー(esc)    Cはコントロールキー
    M-x yatex    yatexの起動
  C-c C-t j   でコンパイル (エラーが無ければdviファイルが作成される)
    C-c C-t p   でプレビュー (xdvikが起動する)
    C-c C-t d   でpdfファイルが作成される。(ちょっと時間がかかる)pdfビュワーを起動して見ることができる
    C-c '       コンパイルエラーの箇所にジャンプ
   ※ xdvik でプレビューの画面が乱れるとき
  文の途中にepsファイルがあってレンダリングが乱れるときは
  xdvikの右側にあるOptionをクリックして Use PS Anti Aliasing にチェックを入れると乱れなくなることが
 わかった。(2017.06.28 インストールしてから3日もかかった)

 

4 emacs yatex の設定(2018.01.27 追記)

  stretchになってからemacsでyatexを起動しplatexでコンパイルしたいのにC-c  C-t j でjlatexのコンパイラが動き「\documentclass{jarticle}」が見つからないというエラーがでてしまう。
 M-x Compile と入力し make -k を削除してplatex ファイル名.tex でも対応できるが、個人のパソコンなら以下の設定ファイルを変更する。

 /etc/emacs/site-start.d/50yatex-init.el

(setq tex-command                  <------コメントをはずす
      (cond                        <------コメントをはずす
;       (YaTeX-use-LaTeX2e "platex")
;       (YaTeX-japan "jlatex")
       (t "platex")))              <------latexをplatexにしてコメントをはずす

 
stretch (Debian 9.0)ではyatexでC-c C-t p のプレビューも変なのが動いてうまくいかない。
コマンドラインで xdvi.bin  ファイル名.dviでもよいが、上と同じ設定ファイルの次のところを変更する
 /etc/emacs/site-start.d/50yatex-init.el

 (setq dvi2-command "xdvi.bin -geo +0+0 -s 4") <------xdvi.binにしてコメント をはずす

  でも文の途中にepsファイルなどで図が挿入されると相変わらずレンダリングが乱れる。この場合は
  xdvikの右側にあるOptionをクリックして Use PS Anti Aliasing にチェックを入れる

5 プレビューでepsファイルが表示されない(2018.09.26追記)

  xfigで作成したファイル hogehoge.figをeps形式にexportしたhogehoge.epsファイルを次のように埋め込んで
使っていた。プレビューは c-c, c-t,jでコンパイルしてできたdviファイルをc-c, c-t,pでxdviによるプレビュー
ができた。しかし、Debian 9.5にアップブレードしたらepsの部分が表示されなくなった。

\usepackage[dvips]{graphics}
   ・
   ・
   ・
  \begin{picture}(0,0)(0,0)
   \put(10,-80){
        \resizebox{7cm}{!}{\includegraphics{hogehoge.eps}}
  }
 \end{picture}

 xdvi hogehoge.dvi でepsファイルの部分が表示されない。赤枠になっている。
 dvipdfmx hogehoge.dvi を実行するときちんとpdfファイルは作成される。

対策1 いろいろがんばったがxdviでepsファイルが表示されないので
    c-c, c-t, j でコンパイルしたあと、c-c,c-t,d  でpdfファイルに変換してevinceでpdfファイルを
   プレビューする

対策2 xfigでeps形式のファイルにexportしないで Latex pictureの形式にexportする。拡張子はlatexでhogehoge.latexという
   ファイルができる。この中身のテキスト文をすべてtexに貼り付ければいいのだが、量が多いので次のようにinput文を使う。

\usepackage[dvips]{graphics}
\usepackage{color}
   ・
   ・
   ・
  \begin{picture}(0,0)(0,0)
   \put(10,-80){
        \resizebox{7cm}{!}{\input{hogehoge.latex}}
  }
 \end{picture}

 これだとxfigの中で文字化けする日本語の文字もちゃんと表示される。