赤外線リモコンの資料

                                                                                                    2013.1.12
 タミヤのフォークリフトをテレビの赤外線リモコンで制御するように改造したときのメモ。
 赤外線リモコンはSHARP,SONY,Panasonic,日立の4種類の信号を扱えるようにした。
 受信用のボードのCPUにはPIC16886を使い赤外線センサーは受信用モジュールを使用。
 プログラム開発環境はMPLAB X IDE (Linux用)とPICKIT3 、自作アダプタ
 OS Debian GNU/Linux  Ver6.0


1 赤外線リモコンの変調


 テレビリモコンなど家電製品の赤外線リモ コンの信号は誤動作を防ぐためにHレ ベルは38kHzで変調されてい る。





 秋月電子で購入できる赤外線リモコン受信 モジュールは38kHzのフィル ター付きでいくつかの種類がある。、値段は100円〜200円程度で入手しやすい。

 それらの赤外線リモコン受信モジュールを 使えば受信に関してとくに38kHzの 変調を考えずに信号を取り出すことができる。


2 各社テレビリモコンのデータ フォーマット

2-1 シャープ

下のように100010の間に8ビットのデータを挟みこんで送信される。

  その後、100001の間に反転データが挟みこまれて送信される。

  これを2回繰り返すらしい。

  


 

  







         


2-2 ソニー

   最初にHレベルが2.4ms持続したあとデータ7ビットと10000が付加される。













2-3 パナソニック






0の信号パターン


1の信号パターン





2-4 日立













3 タミヤのフォークリフトをテレビ リモコンで制御する

31 仕様概要

1)スイッチ投入後、赤外線リモコン受信モジュールからリモコンの信号 を読み取り、リモコンメーカを判定する。判定できるメーカはシャープ、ソニー、パナソニック、日立の4社のみ。

2)リモコンメーカ判定後、リモコンのチャンネル番号に応じてタミヤの フォークリフトを制御する。5 の ボタンを中心に 4 左折、5 前進、6右折、7 左スピン、8 ストップ 10 左後進 、11 後進、 12 右後進 の動きをする。

 選局ボタンの△ でスピードをHigh , ▽でスピードをLow2段階に切り替えることができる。

 フォークは音量の 大 でアップ、小 で ダウンする。

3)基板にLCDがあり、受信した信号に応じた動作をLCDに表示させる。

















3-2 制御回路

 主な使用部品

   モータドライバ TA7291P     3
           トランジスタ2SC1815           1
   PIC16F886-I/SP     1
   赤外線リモコン受信モジュールSPS-440-1(38kHz)     1
   3端子レギュレータ5V500mA TA48M05F 1
   28ピンソケット   1
   ピンヘッダ  オス、メス (LCD  接続用)
   抵抗22kΩ 抵抗220Ω 1個 抵抗3.3kΩ 3
          積層セラミックコンデンサー 0.1μ 50V 4(モータ用とレギュレータ用)
          電解コンデンサー 47μF 35V33μF   各1
      10KΩ半 固定
   超小型LCDキャラクタディスプレイモジュール(16×2 行 白抜き)

   ターミナルブロック 5個


 回路図(Eagle)で作成

  




























基板(半田面)(Eagle で作成)
片面 紙フェノールで作成 赤線部分はジャンパー線

 
















フォークリフトの実際の基板



3-3 制御プログラム概要






     















DrawObject



















3-4

 プログラムソースは下のリンク。文字化けしていたらコードをUTF-8に。

   制御回路のプログラムソース
3-5 課題
  赤外線受信モジュールが真上を向いているので蛍光灯のノイズをまともに広う。
 しかし一度リモコンを認識させると蛍光灯ノイズはノイズとして処理するので
問題ない。 明るい直射日光の下では赤外線リモコンの信号が太陽光のノイズに
覆われて検出できなくなる。
 テレビリモコンの信号ではチャンネルボタンから連続的に信号がでるわけでは
ないのでボタンを離しても前進やバックなどの動作を続けるようにプログラムを
作成した。しかし、これはリモコン動作が難しくなる。プロポのような操作性が
必要なことが分かった。結論、テレビリモコンは信号が連射されないかぎりはプロポの
代わりには向かない。

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追記
4 プロポ(送信機)の製作
 テレビリモコンでは操作性が悪いので撥ね上げスイッチを使ったプロポを作成した。受信側は全く変更しない。送信機は
日立の赤外線パターンのみ。


回路
 ポートの用途は リモコンプログラムのソースファイル(コー ドUTF8)参照



基板(半田面)